足趾(ゆび)が着かない“浮き趾”は若年層や子供にも増えています

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立っている時に足の趾が着床していないと、つまずきや転倒しやすく、立ち姿勢もバランスがくずれるため、膝痛や腰痛になりやすい傾向があります。高齢者よりも若い男女や子供に増えている“浮き趾(うきゆび)”とは?

 

多くの人は“浮き趾”に気付かないまま放置している?

「ママ…、足の趾が浮いてるよ」。台所で料理をしている母親(30代)の素足を寝転がっていた見た女の子は、不思議そうにつぶやいたそうです。母親は立ったまま、パールで飾ったペディキュアの自分の足を見下ろして、「ちゃんと着いてるわよ」と答えたものの…。後日、床にカメラを置いて撮影したところ、しっかり浮いているので驚いたそうです。

両足とも第1趾と第4趾以外は着床していない“浮き趾”です

早稲田大学院スポーツ科学介護予防コースの研究調査に協力した渡邉公一郎さんは、「浮いている趾は第5趾が一番多く、次に第2趾ですね」と。シューフィッター(靴選びの専門家)の渡邉さんは「仕事上でも、膝痛や腰痛のある人に浮き趾が多くみられます」という。同研究調査のアンケートでも、浮き趾のある人はつまずきや転倒経験があり、膝痛や腰痛も確認されているそうです。

            

                                                  

 

足底圧分布図:浮き趾は接地していないので写らない(上は20代男性 下は40代女性)
どちらも左足に“浮き趾”が多く、左右の足の大きさも違っています

靴専門店やデパートの靴売り場には、様々な種類の足底測定器が設置してあり、シューフィッターにより足底を測定してもらえるので(無料または有料)、浮き趾など自分の状態を調べてみましょう。

 

足の趾を使わない現代生活、なぜ“浮き趾”は増えているのでしょう

“浮き趾”のない人の共通点は、

  • ◇子供の頃、素足で運動場を走っていた
  • ◇剣道、柔道、空手、ヨガ、フラダンスなど、素足の運動をしている
  • ◇下駄や草履をはくことが多い(特に高齢者)

と、足の趾を使う生活をしている人は、正常に機能しているようです。つまり、素足で足趾を使うことが大切なのですね。

渡邉さんは「足先がきつ過ぎる靴や大き過ぎる靴を履いている人に浮き趾が多く、自分の正しい靴のサイズを知っている人は少ないです」という。また、浮き趾が片足だけの人や左右の大きさがワンサイズ違う人など、様々な足のトラブルがあり、靴の中敷などで補正するのもシューフィッターの仕事だそうです。

フットプリンターで足底を測定する

 

予防と改善に、簡単な足趾体操で機能を回復しましょう

介護が必要となる原因のうち、要支援1では、1位 関節疾患 23.5%、2位 高齢による衰弱 17.3%、3位 骨折・転倒 11.3%(厚生労働省:平成25年国民生活基礎調査の概要より)で、関節疾患と骨折・転倒を合わせると34.8%になり、3人に1人はこれらが原因です。
“浮き趾”も介護が必要となる要因の1つにつながるのかも知れません。

そこで、簡単な足趾体操を毎晩続けると、“浮き趾”の予防になるかも?

A.足趾のグーパー
床や椅子に座り、足趾をグーッと力いっぱい握り締めます。次にパーッと足趾をしっかり開きます。上手くできるまで、手でサポートしながら、毎日10回程度続けてみましょう。

B.タオルギャザー
床にタオルか布を置いて、足趾でつかんで手繰り寄せます。

C.足趾ふみふみ
腰幅に足を広げ、足趾を手で少し広げてしっかり床をつかんで立ちます。
爪先立ちを10回繰り返し、次は片足ずつふみふみしましょう。

お風呂上りにすると、足趾の血行がよくなったと感じますよ。
ほんの少しの体操でも、体の不調が改善できると嬉しいですね。

【健検公式テキスト参照p12~】

 


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