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Ⅰ【Healthy Ageingの社会実装を目指して〜笑顔と健幸プロジェクト〜】(後編)

実際の医療現場に従事されている皆さまに執筆いただき、健康に役立つコラムを展開しています。コラムカテゴリは健康マスター検定の公式テキストカテゴリーに揃えています。
公式テキストと照らしあわせていただくことで、幅広い学習をしていただけます

【Healthy Ageingの社会実装を目指して】

〜笑顔と健幸プロジェクト(後編)〜

前回に続き、今回は“健康な高齢化”とライフコースとの関わりについて触れていきます。

 

スライド2の黄色のボックスにあるように、“健康な高齢化”はライフコースにまたがるものであり、全ての人に関係しています

スライド2(再掲)

そしてライフコースを通じて人々が利用できる健康、教育、雇用、収入の面などの社会的・経済的資源や機会は、私たちが“健康的な選択”をしたり、貢献したり、必要なときに支援を受けられるかどうかに影響を与えます。これらの影響は人生の早い時期から始まり、互いに補強し合いながら、ライフコースの中で蓄積され、結果として高齢化の軌跡が大きく異なっていきます。

 

誰もが“生きがいと尊厳のある生活”に必要な基本的資源を利用でき、日常にある障壁によって、“健康と幸福”(健幸)を経験したり、満足な社会参加を妨げられることがないよう、持続可能な開発と、アジェンダ2030に掲げられている目標を達成し、現在および将来の高齢者のニーズに対応できる社会になるよう備えなければなりません。

スライド3

“健康な高齢化”のためには、それを病気がないこととして考えるのではなく、高齢者が望む状態になることや、自分が大切にすることを可能にする機能的能力を育むことに焦点を移すことが必要になります。そのためには、複数のレベル、複数のセクターで“健康な高齢化”を改善するための行動が必要になります。

 

“健康な高齢化”は、まさに百年健幸(100 years well-being life)を叶えるための羅針盤ではないかと思います。みなさんは、どう感じられたでしょうか?

 

参照資料

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/31207/decadeofhealthyageing_jp.pdf

推奨資料

『100年ヘルスケアバイブルⅠ・Ⅱ』

 


北野克宣(きたの かつのり)

医療法人 菅井内科 抗加齢・生活習慣病センター長
医師/産業医/医学博士(金沢大学)
学会認定専門医(総合内科、循環器、禁煙、抗加齢医学)
健康マスター推進リーダー/普及認定講師
日本臨床コーチング協会認定コーチ
NPO法人 禁煙推進の会えひめ 理事
日本笑い学会 笑いの講師団 “笑顔と健幸の伝道師”
日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー
ラフターヨガインターナショナル認定笑いヨガリーダー

日本ヨガメディカル協会認定マインドフルネスヨガセラピスト
日本ポジティブ心理学協会認定ポジティブ心理学プラクティショナー