MENU

CLOSE

コロナ禍が私たちにもたらす「健康二次被害」とは?(前半)

実際の医療現場に従事されている皆さまに執筆いただき、健康に役立つコラムを展開しています。コラムカテゴリは健康マスター検定の公式テキストカテゴリーに揃えています。
公式テキストと照らしあわせていただくことで、幅広い学習をしていただけます

コロナ禍が私たちにもたらす「健康二次被害」とは?(前半)

コロナ禍が私たちにもたらしたこと

日本に新型コロナウィルス(covid-19)が猛威を振るい早3年。日本で初めて感染者が出たのは2020年1月15日でした。
この感染症は私たちの命を脅かしただけでなく、生活様式そのものを変えました。
・三密回避
・マスク着用、手指消毒の徹底などの予防対策
・外出自粛(蔓延防止措置、感染することへの恐怖心)
・運動機会の減少
・人とのかかわりを控える(感染回避)
・テレワーク勤務(国からの要請、クラスター予防)
・自炊中心の食生活へシフト などなど。

これらの生活様式は、私たちに持続するストレスと不安をもたらし、ウィルスと同等かそれ以上の身体的、精神的ダメージを与えているといわれます。

テレワークを行う企業は、コロナ禍になる前と比べ全国的に3倍以上になっています。公共交通機関回避や会合回避による感染予防に多大なる貢献をしています。
メリットとしては、家族といる時間が増え、通勤の時間を有効活用でき、睡眠負債の軽減、さらに地方で勤務が出来るなど、限界集落を減らし、地方創生にもつながると考えられます。

 

 

その反面、孤独感やコミュニケーション不足が起こり、精神的な不調を起こしやすくなっているようです。
また、医療的な視点では、運動不足による筋力低下、同一姿勢によるエコノミークラス症候群リスク増加、偏食による高血糖・高血圧、など大きな問題となっています。

・下肢筋力低下が起こり、転倒して大腿骨骨折
・同一姿勢で水分もあまりとらず、パソコン業務に専念してエコノミークラス症候群を発症
・インスタント食品を食べ続け、高血圧、高血糖を起こす

30~40代の方でも、このような患者をみてきました。

 

この図はコロナ禍の前と現在で、どれだけの方が何に不安を抱いているかを示しています。

 

ここで見ていただきたいのは、高齢者の健康不安が増加していることです。
私の祖母も今年92歳を迎えますが、コロナに罹ったら怖いからと、全くと言っていいほど外出をしないようになり、持病の定期受診まで控えようとするほどでした。

 

継続した不安感は慢性的なストレスとなり、人の心はそのストレスに何とか抵抗しようと、ステロイドホルモンを分泌します。ステロイドホルモンは高血圧、高血糖、骨粗しょう症を引き起こしやすくなってしまいます。

コロナ禍がもたらした「健康二次被害」

お伝えしてきたような生活習慣の変化がもたらした副産物を「健康二次被害」と言います。


スポーツ庁がこの健康二次被害に警鐘を鳴らし、予防するための対策を講じています。
コロナ対策はしっかりできていますが、健康二次被害に対しては、自身が気づかないうちに心と体を蝕んでいることを知る必要があります。
コロナ感染予防ができても、不健康になってはもったいないと思いませんか?

 

 

健康な人生を歩むために一緒に対処法を考えていきましょう。
後半では具体的にどのような対処をしていったらよいかをお話していきたいと思います。

 

<参照・引用ホームページ>
スポーツ庁HP:「新型コロナウィルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」
内閣府HP:「第4回 新型コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」
・日本健康マスター検定公式テキスト:「第4章 身体活動・運動と健康」参照


田中 亮 (たなか りょう)

 

看護師/介護福祉士/認知症ケア専門士

健康マスター普及認定講師推進リーダー ・メディカル会代表。埼玉県内の総合病院に勤務の傍ら、最新の医学論文を読み解き、日々facebookを中心に健康情報を発信中。フレンド登録数は4000人を超えている。