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コロナ禍が私たちにもたらす「健康二次被害」とは?(後半)

実際の医療現場に従事されている皆さまに執筆いただき、健康に役立つコラムを展開しています。コラムカテゴリは健康マスター検定の公式テキストカテゴリーに揃えています。
公式テキストと照らしあわせていただくことで、幅広い学習をしていただけます

コロナ禍が私たちにもたらす「健康二次被害」とは?(後半)

健康二次被害の具体的な対処法とは?

「健康二次被害は特別なことではなく、誰にでも起こりうる」症状です。
今までのように外出や会食、旅行も行けない。テレビをつければ毎日のようにコロナのニュースが放送されている。職場に出勤し同僚と会いたけど会えずにパソコンと向き合って仕事をしている。
「今は仕方ない」と自分に言い訳をしていると思います。
新型コロナウィルスは、ワクチン接種をすれば重症化を防げます。有効とされている内服薬も開発されてきました。しかし、ウィルスを完全に消滅させることはとても難しいと言われています。
自身の心と体を健康に保つための方法をこれからお伝えしていきたいと思います。

足の筋力低下を防ぐテレワーク対策

テレワークで一番の問題点は、長時間同じ姿勢でいることです。血流が悪くなり、ふくらはぎに静脈血が溜まり血栓が出来やすくなります。

皆さんが良く聞く「エコノミークラス症候群」であり、正式名称は「深部静脈血栓症」という病気です。ふくらはぎにできた血栓が血流に乗り、肺の血管を塞ぎ「肺塞栓症」という命に関わる病気を発症してしまいます。予防するためにはふくらはぎの筋肉をしっかり収縮させ、静脈血の循環を良くさせてあげることが重要です。

足の筋力低下も問題となっています。
定期的に椅子から立ち上がり、ストレッチや近所の散歩をするのもいいでしょう。
そこまで時間が無ければ「椅子スクワット」を行うことで、ふくらはぎの血液循環が改善されます。

運動開始直後に脳からノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。
それらの神経伝達物質が分泌されることにより、心身ともにやる気やリラックス、幸福感などをもたらしてくれます。

高齢者の健康寿命低下につながる自粛生活対策

高齢者は何かしらの「健康不安」を持っている方がほとんどです。そのためウィルスを過剰に恐れるあまり外出を極力控え、運動不足から食欲不振、抑うつ状態、低栄養、筋力低下、認知機能低下、骨粗しょう症悪化、免疫力低下を来しています。
実際に大腿骨骨折、腰椎圧迫骨折、心不全、心筋梗塞、狭心症、誤嚥性肺炎などの患者さんが急増しています。買い物に行くことが怖いようでしたら、スーパーの配達の利用や宅配のお弁当などのサービスもあります。しっかりと食べて栄養をつけることが重要です。
ウィルスの特性から換気のよい屋外では、感染リスクはほとんどと言っていいほどありません。外の景色を見ながらお散歩をすることはとても重要です。寒い日や雨の日ならば、先ほどお伝えした「椅子スクワット」を実践してみてください。

膝に圧負荷がかかることは認知機能改善があるというデータもありますので、認知機能を維持する効果もあります。
会合が禁止されていることで、高齢者の精神的孤立も大きな健康二次被害となっています。
お互いにマスクを着用していれば、感染リスクは大きく減らすことが出来ます。
ワクチンを接種したならば、マスク着用のもと友達とお話をしましょう。携帯電話で話をするだけでも効果はあるので、一人で抱え込まず人との繋がりを大事にしてくださいね。

 

 

 

 

 

<参照・引用>
スポーツ庁HP:「新型コロナウィルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」
スマートライフプロジェクトHP:「健康イベント&コンテンツ」「啓発ツール」
厚生労働省 EヘルスネットHP:「安全かつ効果的に足腰を鍛える方法」
・日本健康マスター検定公式テキスト:「身体活動・運動と健康」「がん対策」


田中 亮 (たなか りょう)

 

看護師/介護福祉士/認知症ケア専門士

健康マスター普及認定講師推進リーダー ・メディカル会代表。埼玉県内の総合病院に勤務の傍ら、最新の医学論文を読み解き、日々facebookを中心に健康情報を発信中。フレンド登録数は4000人を超えている。