MENU

CLOSE

外反母趾にご用心!ピンヒールで足のアライメントが崩れ

実際の医療現場に従事されている皆さまに執筆いただき、健康に役立つコラムを展開しています。コラムカテゴリは健康マスター検定の公式テキストカテゴリーに揃えています。
公式テキストと照らしあわせていただくことで、幅広い学習をしていただけます

外反母趾にご用心!ピンヒールで足のアライメントが崩れ

足の土踏まずを形成する筋肉や関節が、きちんと機能していますか? 常時ピンヒールを履いていると、いつの間にか外反母趾の予備軍になる? 簡単なケアで予防してはいかがでしょう。

外反母趾だとつま先が外向きになる?

女性のピンヒールは、夏の風物詩と言えるかも知れません。ピンヒールで颯爽と闊歩している女性は、どことなくキリッとした感じがします(関西だと「シュッとした」ですね。)さて、このピンヒール。足のアライメント(骨格の配列)が崩れている人は、独特の歩き方をします。特に床が割りとツルツルしたような場所では、とても特徴的な事が起こります。それは、何だと思いますか?

足は、大変骨の数が多い関節です。足根骨が7。中足骨が5。指骨が14。片足だけで合計26個の骨で形成されます。骨の数が多いということは、構造上複雑に出来ており、かつ、アライメントが崩れやすいのです。そのアライメントが崩れた状態を表す表現で、誰もが聞いた事があるのは「外反母趾」ではないでしょうか?足の親指の内側が膨れたようになったり、進行すると、人差し指の上に親指が乗ってしまう事もあります。さて、このような外反母趾や、その予備軍になると、歩行時における足の裏での体重移動が、スムーズにいかなくなります。簡単なチェックとしては、内側の土踏まずに、指が入るかを確認してみましょう。

さて、何が問題かと言えば、外反母趾の場合、内側の土踏まずを形成する筋肉や関節が、適切に支える事が出来ません。すると土踏まずの高さが下がってしまうので、足の内側ばかりを過度に使用してしまいます。皆様も行ってみれば分かりますが、足の内側だけを利用して歩いてみると(つまり、足の外側を地面につけない)つま先が外向きになってくると思います。これが、ピンヒールを履くと、つま先が外向きになってしまう原因なのです。土踏まずの部分がつぶれて、人差し指が入らなくなる。特にしゃがむと顕著です。

 

足の甲のストレッチで 土踏まずのケアを

ピンヒールの構造上、踵(かかと)の部分がピンなので、支えている面積が狭くなっており、不安定な構造は変えることが出来ません。よって、ご自宅に帰宅した際などに行なうセルフケアが重要かと思います。

今回は、最も簡単な足の甲の部分をストレッチする方法を一つご紹介します。足がつってしまいそうな方は、手でほぐしてから行なってくださいませ。
写真は僕の足なので、お見苦しくて恐縮です^^;外反母趾は、特に女性の天敵です。身体は二本足で立つ以上、足の影響は全身に及びます。大事にしましょうね!

日本健康マスター検定公式テキスト  p139「移動能力を定期的に調べる」】

 


大久保進哉(おおくぼ しんや)


パーソナルトレーナー/フィットネスプロダクト代表
1972年横浜市生まれ。日本トレーニング指導者協会上級トレーニング指導者
運動の問題解決を行なう「パーソナルトレーナー」として、子供から高齢者まで運動指導を行なう。健康運動指導士や健康運動実践指導者養成講習会、企業、団体など講習会講師を1000回担当している。モットーは「情熱体力」。