MENU

CLOSE

ピンヒールを履いたら外反母趾予防のエクササイズをしましょう!

実際の医療現場に従事されている皆さまに執筆いただき、健康に役立つコラムを展開しています。コラムカテゴリは健康マスター検定の公式テキストカテゴリーに揃えています。
公式テキストと照らしあわせていただくことで、幅広い学習をしていただけます

ピンヒールを履いたら外反母趾予防のエクササイズをしましょう!

足の親指が曲がる外反母趾。その痛みに悩んでいる方はとても多いので、前回に続き、外反母趾を予防するためのエクササイズをご紹介します。

外反母趾は、美脚、美姿勢の天敵です!

外反母趾は、非常に多くの方がお悩みなっていると思います。私がパーソナルトレーナーとして活動する中でも、外反母趾のお客様は多く、程度にもよりますが、女性の50%以上かも知れません。この外反母趾ですが、加齢と共に益々深刻化し、様々な疾患やアクシデントにつながると思われますので、具体例を挙げてみます。

外反母趾の人が発展しやすい例

①疾患

  • 変形性関節症(特に股関節症)
  • ぎっくり腰などの腰痛症
  • 膝の半月板損傷
  • 足底筋膜炎
  • アキレス腱周囲炎
  • X脚

②アクシデント

  • 転倒
  • バレエの着地などで膝の靭帯損傷や断裂
  • 膝蓋骨(膝のお皿)脱臼

上記は私が経験した一例です。では、なぜ様々な疾患やアクシデントに繋がり得るかと言えば、それはひとえに「人間は足の裏で体を支えているから」です。ですから、人間がいまだに四本足で歩行していたと仮定すれば、手のひらも外反母趾のような状態になっていたのでは?とも考えられます。ちなみに、足の裏は体表面積の約1~2%と言われています。それだけ小さな面積で身体を支える訳ですから、負担も大きいのは当然かも知れません。体重過多で足のサイズが小さい人は、より負担が大きくなります。

木を見て森を見ず?効果的なエクササイズとは

外反母趾を予防・改善するエクササイズは、新聞等でも紹介される事が多いです。例えば「タオルギャザー=タオルひっぱり」です。もちろん、とても効果的なエクササイズです。もし可能であれば、タオルギャザーのあとに行なって頂きたいエクササイズがあります。 それは、スプリットスクワットです。外反母趾の原因の一つは、幅の狭い靴を履くことです。もう一つは、足の裏に大きな負荷が加わった時に、支えきれずに変形につながるようです。そのために、足の裏に負荷を加える必要があります。

足の裏にタコが出来ている人は外反母趾に要注意です

有効なのは、前後に足を開いて行なうスプリットスクワットです。
使用する筋肉:お尻、太ももの表裏、足の裏

注意点

  • 足を1メートル前後に開きます。
  • 上半身は垂直に保つか、少し前傾しながら、前後の膝を曲げましょう。
  • 前足の膝はつま先より前に出ないようにしましょう。
  • 膝とつま先は同じ方向に向けてください。
  • 足を前後逆にして繰り返します。
  • 難しい人は、壁などにつかまってください。
  • 10回を1セットとして、2~3セット繰り返してみましょう。

いかがでしたか?予想以上にグラグラしたのではないでしょうか?継続は力なりです。必ず少しづつ上手になるので、心配は要りません。

日本健康マスター検定公式テキスト p84「3つの筋肉を鍛える」】

 


大久保進哉(おおくぼ しんや)


パーソナルトレーナー/フィットネスプロダクト代表
1972年横浜市生まれ。日本トレーニング指導者協会上級トレーニング指導者
運動の問題解決を行なう「パーソナルトレーナー」として、子供から高齢者まで運動指導を行なう。健康運動指導士や健康運動実践指導者養成講習会、企業、団体など講習会講師を1000回担当している。モットーは「情熱体力」。