食物繊維をおいしく食べて腸内を美しく
こんにちは! 大阪でクッキングスクールの講師をしている辻ヒロミです。
5代前の辻岩松から続く、料理の心と技を若輩者(20代)ですがお伝えしたいと思います。
“家族の健康は家庭料理から”をモットーに、私と同世代の若い皆様にも、手軽に作れる“簡単レシピ”をご紹介しますね!
健康的な身体作りの基本は、食物繊維の多い食材をしっかり食べて、デトックス効果を高める食事から…。私がいつも食べている「簡単おいしいレシピ」をご紹介します。
腸の働きを活発にすると免疫力も高まる?
腸は最大の免疫器官と呼ばれていることをご存知ですか? その理由は、腸には、全身の60%以上のリンパ球が集中しているからです。「腸を健康にすること」それが、腸内デトックスを高めるポイントです。
食生活で、腸の働きが活発になると、多くの機能がアップし、中でも免疫力が高まります。それは、腸内のリンパ球により病原菌等に対し、抗体を作るからです。
腸を健康にするには、バランスよく食物繊維を摂ることが大切です。
しかし、バランスよく摂るのは簡単に思えて実は難しいですよね。簡単に、まずは1品からでいいので腸の働きを活発にする食事を増やす意識を持ちましょう。
簡単手作りで食物繊維をしっかり摂取
私たちが続けているのは、手作りジンジャーエール。ゴルーデンキウイを加えると、食物繊維以外にビタミンC・Eなども豊富なので、夏の美肌対策にも◎
ジンジャーエールとゴールデンキウイのドリンク
*材料
- しょうが(出来れば新生姜) 200g
- 砂糖またはハチミツ 100g
- 水 100㏄
- 炭酸水
- お好みでシナモン・カルダモンなどのスパイス
*作り方
①生姜はきれいに洗い、小切りにして水と共にミキサーにかけて漉す(あらめでOK)
②1を鍋に入れ、砂糖を加えて約15分煮る。(お好みで最後にスパイスを加える)
③炭酸でお好みの量で割っていただく。
寒い日には、お湯わりで体も温まり代謝UP効果も期待!
夏にしかないゴールデンキウイは、グリーンの物と違い甘くて食べやすいので、そのまま半分にカットしスプーンでくり抜いて食べてもOKですが、ジンジャーエールとの相性もぴったりなので、カットしてドリンクの中に入れるとオシャレなデザート感覚に。
作った生姜のシロップはストック(保存)できます
毎日作るのは大変なのでシロップなど、ストックできるものからはじめて頂くと、次に作るのが楽しみになるかも。
簡単で失敗しないレシピをもう1つ
ヨーグルトとバナナのハニーレモン
*材料
- バナナ 小2本
- レモン 1/4個
- プレーンヨーグルト 大さじ4
- ハチミツ 大さじ2
- お好みで砂糖 大さじ2
*作り方
①バナナは皮をむいて3等分に切り、更に縦半分に切る。容器に入れてレモン汁を振りかける。
②1にハチミツ(お好みで砂糖)ヨーグルトをかけて2~3分マリネしておく。
③お皿にバナナを盛り、残った液を上からかける。
ヨーグルトとハチミツでバナナをマリネにします
つけ置き(マリネ)することで味がしみこみ更においしくなります。
ヨーグルトは発酵食品であり、腸内環境を整え、免疫力UP効果も期待!
覚えておきたい食物繊維を多く含んでいる食材は?
リンゴ、きのこ、海藻類、レンコン、ブロッコリー、ごぼう、豆乳、納豆、ひじき、しょうが、にんじん、キウイ等があります。食物繊維には、食物の中の有害物質を吸着させ、便として排出する効果があります。
体内にたまった老廃物を排出する割合は、便が75%、尿が20%、汗が3%ですが、それには食物繊維が重要な働きをします。また、水に溶けたペクチン等の粘性を持った食物繊維は、デトックス効果があり、腸内環境を整えます。
腸内を健康にするためには、老廃物を排出することが大切ですので、前述の食材などをバランスよく取り入れてみましょう。
【日本健康マスター検定公式テキスト p44~】
辻ヒロミ(つじ・ひろみ)
管理栄養士・調理師/辻ウエルネスクッキング講師
大阪府出身、帝塚山大学卒。パリのコルドンブルー フランス料理終了。中ノ島プラザ・フレンチレストラン「ルミエール」で修行。雑誌メゾン、プチフールなどのメニュー、レシピ制作、栄養指導等務める。“家族の健康は家庭料理から”と100年続く料理の心と技を継承する。